2021年9月の総務省統計局の推計では、65歳以上のいわゆるシニア世代の人口は3640万人と前年比で22万人も増加し過去最高を記録しており、総人口に占める割合は30%に近づく状況となっています。これに比例して、高齢者の暮らしの中での事故も増えており、特に滑りやすく裸の状態となるお風呂での事故が多くなっています。
この現状を鑑みて、国からも一定の条件を満たす場合には介護保険によるお風呂のリフォームの補助金制度もあり、多くの高齢者が活用中です。それでは、シニア世代が安心できるお風呂のリフォームのためにはどんな点に注目すべきなのでしょう。
高齢者向けのお風呂で最も重要な点は「安全性」です。安全性といってもいくつもありますが、特に高齢者向けのお風呂で重要なのが3つの安全性です。
具低的には、お風呂での事故で最も多い転倒対策として転倒しにくくするための「滑りにくいように加工された浴室床および手すり」、年齢とともにちょっとした段差でも転びやすくなることの対策としての「段差の解消」。加えて、家の中での急な「温度差をなくす」ために浴室暖房等を設置するヒートショック対策などです。
この中でも、手すりの設置などは実は簡単にできることもありますが、最終的な安全性という点からは専門のリフォーム業者に相談しする方が確実です。リフォームというと高いというイメージもありますが、上記のように一定の条件を満たすことで自己負担が小さく済むこともありますし、手すりなどの簡単な場合には安く済むことも多いです。一度簡単な見積もりを取ってみるのも良いでしょう。
投稿日:2023年2月22日 更新日: